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こだわり捨てられず復活のカリー名店!

10月に復活しパキスタンカリーとスープカリーを提供している「ハルディ」
10月に復活しパキスタンカリーとスープカリーを提供している「ハルディ」

<連載・世界が食べたい「ハルディ」>

 政情の騒がしさでにわかに注目されているパキスタン。申し訳ないがその成り行きよりも、個人的にはうまいカリーの復活が大ニュースだ。店の名は「ハルディ」。パキスタン人直伝のカリーでコアなファンを増やしていたが、諸事情で休業。それがこの10月、移転オープンしたのである。

 水を一切使わず、玉ねぎやトマトなど野菜から出る水分のみでルーを作る。甘みが強いことで知られるブランド玉ねぎ「札幌黄」と苦みの効いた玉ねぎを合わせ、水分がよく出るようにしっかりいため、ほかの野菜とともにコトコト10時間。加えて煮込むチキンから、うまみたっぷりの脂が出て溶け込み、こってりとコク深いルーが生まれる。

 野菜とチキンのエキスを逃さず含み、独自のスパイスで仕上げたルーは、口に含むとまず「甘い」。注文した辛さの段階にかかわらず、煮詰めて濃縮された野菜の甘みがグンと前に出てくるのだ。次いで、じんわりと辛さが効いてくる。が、これだけ風味が濃厚なので、「辛さ0番」でも十分うまい。舌触りは快いねっとり感。スルスルしたスープカリーに慣れ親しんだ昨今、このからみつきはちょっと新鮮でクセになる。

 提供する際は、1皿ごとに鍋をかけて辛みを加える。同じ辛さを複数客が頼んだとしても、ひと鍋ずつ丁寧に。時間は多少かかるが、大鍋で調味して辛さにバラつきが出る…などの心配はなく味わえるのがいい。添える焼き野菜も、むろん1人前ずつ焼く。

 「お客さんの信頼を裏切らないカリーを作り続けたい」と語る店主夫妻。3年前に再開の見通しなく休業を決めたとき、「カリーのレシピごと店を買いたい」という話が。周囲にそれを勧める声もあったが、どうしても手放せなかったという。教わったレシピをもとに工夫を加え、「ハルディの味」を確立したカリーだ。「やはりウチのカリーは、ウチから出していきたい」。その思いが、今回の復活につながったのだろう。

 不便な場所だが、聞きつけたかつての常連が通い、近所を中心に新しいファンも増えてきた。寒さが募る冬、こだわりのパキスタンカリーをぜひお試しあれ。

 ◆パキスタンカリーとスープカリーの店「ハルディ」 札幌市東区北7東3の1の1(ファイターズ通り、コンビニ横)電話011・711・5675。営業時間は平日午前11時~午後3時、午後5時~同9時、土・日・祝日は通しで営業。ランチ平日午前11時~午後2時。チキンカレー700円、チキン野菜カレー820円、チキンハンバーグカレー850円などのパキスタンカリーほか、ハンバーガーカレードリア930円、スープカレー(こってりスープ、さらさらスープ)760円~などもあり。「辛さ0番」で作る数量限定カレーパン(2個)360円も人気。今後はアルコール類を充実させ、夜はカリーバー的な展開も予定。

[2007年11月22日8時47分 紙面から]

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