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渡瀬が8人抜き日本人最高2位/ジャンプ

今季C杯日本勢最高2位に入り、6季ぶりの国際大会の表彰台に喜ぶ渡瀬(左)
今季C杯日本勢最高2位に入り、6季ぶりの国際大会の表彰台に喜ぶ渡瀬(左)

<ジャンプ:札幌五輪記念兼コンチネンタル杯>◇11日◇札幌・宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)

 未完の大器、渡瀬雄太(25=雪印)が今季コンチネンタル(C)杯日本勢最高の2位に食い込んだ。1回目91・5メートルで10位につけると、2回目に99・5メートルの大ジャンプで8人抜き。02年の同大会以来6季ぶり2度目の国際大会表彰台で、完全復活にまた1歩近づいた。

 2回目はスタート直前に岡部孝信(37=雪印)が最長不倒100・5メートルを飛んだ。「そこで100以上飛ぼうとすると前の自分になると冷静になれた」。昨季までは結果を求めるあまり、力み失速した。雪印の斎藤監督からは「ノーマルは93メートルを2本そろえればいい」と平常心を保つことを要求されてきた。練習通りを心掛け、岡部に次ぐ飛距離を記録した。

 シーズン前、妹で女子ジャンパーの渡瀬あゆみ(23=神戸クリニック)が前所属先の撤退で競技続行の危機に立たされた。父の渡瀬弥太郎コーチ(47)は支援先を募り、企業を回る毎日。所属先が決まった時には「何でもあきらめないことが大切」と痛感した。自らも高校1年でW杯デビューし、一時は五輪候補とも騒がれながら伸び悩んだ。自暴自棄になりかけたときもあった。しかし、競技に集中できる環境は、妹らよりも恵まれている。弱音を吐くわけにはいかなかった。

 昨年12月の今季国内2戦目の吉田杯で3季ぶり優勝。国内トップ級、海外勢が集まる今大会でも結果を残した。「常に結果を出せば次のチャンスは生まれる。今は何の迷いもない」。このままC杯で好成績を残せばW杯復帰も、おのずと見えてくる。【北尾洋徳】

 ◆渡瀬雄太(わたせ・ゆうた) 1982年(昭和57)8月8日、札幌市生まれ。札幌西野中3年時に、全国中学優勝。札幌日大高2年でサマーGP白馬大会の団体戦に抜てきされ、優勝に貢献。01年2月のNHK杯で史上初の高校生優勝。W杯の最高成績は01年1月のパークシティー大会の8位。家族は両親と妹、弟。178センチ、63キロ。

[2008年1月12日9時23分 紙面から]

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