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コスモバルクが国際G1制覇へ再挑戦

榎並調教厩務員と下見をするコスモバルク
榎並調教厩務員と下見をするコスモバルク

 【シンガポール=村上秀明】国際G1制覇へ、再挑戦! シンガポール国際航空C(国際G1、芝2000メートル=14日)に出走するホッカイドウ競馬のコスモバルク(牡5、田部)が10日、いよいよ実戦モードに入った。この日は本番コースのクランジ競馬場パドックの下見を敢行し、出走態勢を整えた。昨年5月の香港・チャンピオンズマイル(10着)に続く2度目の海外遠征で、復活を期す。

 本番を想定した10日夕方のトレーニングで、コスモバルクに「やる気」が戻ってきた。レース前に観衆の前に姿を披露するパドック(パレードリング)の下見は、レース当日と同じ芝コースを経由。もう待てないと言わんばかりにスイッチが入った。首を左右に振るなど、闘志をむき出しにして歩いた。

 帯同するビッグレッドファームの榎並(えなみ)健史調教厩務員(27)は「最近おとなしかったが、少しテンションが上がってくれたのはいい傾向」と話した。パドックを4周し、雰囲気を覚え込ませた。昨年の香港に続く海外G1まで、あと4日。バルクが実戦モードに入ってきた。

 3日早朝に現地入りしてから1週間。30度前後の気温と、80%近い湿度など環境の変化に戸惑い、当初は5分ほどの引き運動でも発汗が目立った。それでも「慣れたらまったく問題なくなった」と、相変わらずのタフさに舌を巻く。日本から空輸したカイバも通常通り1日3食を平らげ、順調そのものだ。

 9日には本馬場で最終追い切りを敢行。向正面の5ハロン付近から動きだし、残り2ハロン(400メートル)すぎから数発のムチを入れ、しまい重点で追った。3ハロン(600メートル)36秒台の内容に、「動きは良く、馬体重は501~502キロで馬はできている。息遣いも良かった」と榎並調教厩務員の表情も明るい。

 ダートより芝レースを求め、北海道から約5000キロ離れた赤道直下の異国へ。獲得賞金によって出走できる6月の宝塚記念(G1)のためにも、賞金加算が大目標になる。国際G1制覇に「やることはやったので、あとは本番を待つだけ」と榎並調教厩務員。今日11日には枠順が決まる。

 ◆シンガポール国際航空C 芝2000メートルで争う同国最大の国際レース。00年に創設され、02年に国際レーシングシリーズの1つとして国際G1に格上げされた。03年は新型肺炎SARSの影響で中止、今年で6度目。昨年はJRA所属のシーキングザダイヤが挑戦し7着。今年は地元馬6頭のほか、オーストラリア、香港、南アフリカなど7カ国が参戦し、計13頭で争われる。

[2006年5月11日8時50分 紙面から]


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