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コスモバルクが2度目海外での栄冠へ出陣

軽めの調教を終えて出張馬房に戻るコスモバルク
軽めの調教を終えて出張馬房に戻るコスモバルク

 【シンガポール=村上秀明】道営の星が、いよいよ出陣。ホッカイドウ競馬所属のコスモバルク(牡5、田部)が今日14日、シンガポール航空国際カップ(国際G1、芝2000メートル、日本時間午後9時35分発走予定)に挑む。13日には五十嵐冬樹騎手(30)が合流し、クランジ競馬場の芝コースを視察。国内外計10度目のG1挑戦で、地方馬初の海外G1制覇に向け態勢は整った。

 ちょうど1年前の雪辱を果たす時がきた。コスモバルクは13日、クランジ競馬場ファイバーサンド(ダート)コースを歩くだけの調整で終えた。田部師は「馬が少し立派だった香港に比べると仕上がっている。期待できる状態」と納得の表情で、2度目の海外レースに思いをはせた。

 05年5月14日、初の海外遠征だった香港・アジアチャンピオンズマイルで10着に終わった。出国検疫、長時間の空輸、「真夏」の環境など幾多のハードルをクリアしたが、不本意な結果だった。慣れが見込める2度目の海外遠征は、雪辱の絶好の機会になる。

 芝2000メートル戦は、04年4月のG1皐月賞2着以来だが、過去3戦2勝と得意の条件だ。先行策が持ち味のバルクにとって、直線距離が約400メートルと極端に長くないコースも好都合になる。元ホッカイドウ競馬調教師で、現地で開業する高岡秀行師(50)も「冗談抜きでチャンスだよ」と話す。

 この日は主戦の五十嵐騎手がバルクと対面した。本番の芝コースも入念に視察した。連日30度以上の気候だが、冷房設備が完備された馬房で、バルクの体調面も安定。「(レース経験のない)雨は心配材料だが、やれるだけのことはやった」と陣営は胸を張る。

 新千歳空港の14番搭乗口付近にあるホッカイドウ競馬のショーケースは、バルクの香港遠征グッズが飾られるが、Vならシンガポールグッズに変更予定。現地はサッカー日本代表が98年W杯初出場を決め「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれたマレーシア・ジョホールバルに隣接する。今度は日本代表コスモバルクが「クランジの歓喜」を巻き起こす。

[2006年5月14日8時26分 紙面から]


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