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スマイル念願初タイトル/キーンランドC

キーンランドCを制したチアフルスマイル
キーンランドCを制したチアフルスマイル

<キーンランドC>◇27日=札幌◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

 「サマースプリントシリーズ」第4戦は、4番人気チアフルスマイル(牝6、栗東・池江泰郎)が豪快に差し切り、重賞初制覇を飾るとともに、総合Vへの権利も獲得した。これで同シリーズは牝馬が4連勝。2着は1番人気シーイズトウショウ。なお、3着のビーナスラインは、シリーズトータル14ポイントとなり単独トップに立った。

 直線の入り口が見えたころ、岩田騎手は確信に近い手応えを得ていた。「これはハマッた」。チアフルスマイルを外へ導き、瞬時にGOサイン。反応したパートナーは抜群にはじけた。上がり3ハロン33秒9。先に抜け出していたシーイズトウショウをとらえ、05年3月の中山牝馬Sから実に14度目の重賞挑戦で悲願の初タイトルを手にした。

 「ハマれば差し切る力はあると思って、思い切り乗った。前走から中1週でも落ち着きがあって雰囲気が良かったし、疲れもなかった。道中もうまく運べた」と岩田。久々の激流がピタリと合った。芝の1200メートル戦で過去3勝を挙げているとはいえ、すべて条件戦でのもの。04年8月以来2年ぶり、20戦ぶりに身を置いた電撃戦のスピード決着に、持ち前の切れ味が生きた。「実は1200メートルが一番良かったのかな」。大久保助手は苦笑いを見せた。

 乗り役のさえわたる手綱さばきが大きな力だった。岩田は札幌に開幕週から滞在。1週目に5勝、2週目に2勝を挙げてJRA通算200勝を達成。前日の土曜日も2勝、この日は4勝でわずか3週で13勝を積み重ねた。「自分が何勝とかはわからない。必死ですから」。移籍1年目。無我夢中で騎乗した結果だった。

 スマイルにとっては視界がひらける1勝でもある。「サマースプリントシリーズ」は最終戦のセントウルSが残っている。もちろん10月1日中山のスプリンターズS(G1、芝1200メートル)も視野に入る。小倉で観戦していた池江泰郎師は「ようやく重賞に届いたね。ゆっくり考えます」とニッコリ。6歳牝馬が夏の札幌で輝きを取り戻した。【伊嶋健一郎】

[2006年8月28日9時30分 紙面から]


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