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バルク成長力みなし天皇賞へ上々追い切り

門別競馬場で五十嵐騎手を背に追い切られたコスモバルク
門別競馬場で五十嵐騎手を背に追い切られたコスモバルク

 バルク、日本一に向けいざ出陣。ホッカイドウ競馬のコスモバルク(牡5、田部)が今週、中央競馬G1レース、天皇賞秋(芝2000メートル=東京、29日)に出走する。22日、日高町の門別競馬場で最終追い切りを行い、態勢を整えた。秋のG1レース参戦は3年連続になるが、過去2年を上回るコンディションで、国内では初となるG1制覇の期待も膨らんできた。25日まで門別で調整し、26日に東京競馬場に向けて出発する。

 追い切りでの静かな動きが、コスモバルクの体調の良さを示していた。五十嵐冬樹騎手(31)を背にしたバルクは、ダートコースを歩いて1周した後、駆け足で2周目。3周目に本追い切りをスタートさせた。

 力みは一切なし。3、4コーナーでいったん足が上がりかけたが、直線入り口であん上の叱咤(しった)激励が飛ぶと、もうひと伸びしてラスト1ハロン(200メートル)を13秒0で駆け抜けた。5ハロン(1000メートル)66秒1は飛び抜けて速い時計ではないが、評価はいい。五十嵐騎手は「ダートで単走だからフワッとするところがあったけど、それでも最後まで止まらないからね。時計的も予定通りだし、動きは心配ない」と合格点を与えた。

 G1レースの中でも最高峰の天皇賞へは、春秋合わせて4度目の挑戦で出走をかなえた。前走のオールカマー(中山)で2着に入り出走権を獲得。そのレースぶりで成長と次走への手応えを感じさせた。中団の内で折り合い、直線ではじけるように伸びた。騎手の制御を振り切るように先行していた以前の姿は見せなかった。「あの競馬ができたのは収穫。今日の追い切りもそうだったけど、ここにきて精神的な成長を感じる」と、田部和則師(60)は話す。

 東京の芝2000メートルは、「一番合っている」と五十嵐騎手は言う。「馬の力を発揮できれば」。混戦模様のレースで、五十嵐騎手、厩舎関係者とも今までにない自信を見せている。

 ◆コスモバルクとG1 過去国内G1に9度、海外G1は2度出走している。国内では3歳時の皐月賞、ジャパンカップでの2度の2着が最高。海外では今年5月の国際G1シンガポール航空国際Cを勝っている。秋G1は、04年の3歳時に菊花賞4着、ジャパンカップ2着、有馬記念11着、05年の4歳時はジャパンC14着、有馬記念4着。天皇賞は初出走。

[2006年10月23日9時32分 紙面から]


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