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1浪留年の回り道で強くなった新人騎手

騎手免許試験に合格した丸田恭介(撮影・鹿野芳博)
騎手免許試験に合格した丸田恭介(撮影・鹿野芳博)

<連載・ピープル07「JRA新人騎手・丸田恭介(20、旭川出身)>

 中央競馬の新規騎手免許試験合格者が15日に発表され、晴れてジョッキーとなった。

 中1の春、スペシャルウィークが勝った天皇賞をテレビで見て、競馬にあこがれた。中3で競馬学校を受験したが失敗。やむなく普通高校に進学して、再挑戦の機会を待った。

 小中を通じてサッカーに熱中したが乗馬経験はなかったため、高校に通いながらガソリンスタンドでアルバイト。その資金を乗馬を習う費用に充てた。熱意が通じて見事にパス。「競馬に興味のない家族も理解してくれました」。

 ところが競馬学校は初心者が3年で卒業できるほど甘くなかった。実技が未熟で留年。だが試練の1年が丸田を大きく成長させた。「落ち込んだけれど、次の日からは気持ちを切り替えられた。1年下に交じって、もっと大人にならないといけないと思った」と振り返る。夏を過ぎるころには、辛口の教官からも褒められるようになっていた。「1浪1留」の回り道によって精神的に強くなり、技術も飛躍的に向上した。

 所属する美浦・宗像厩舎では、この道に入るきっかけをつくったスペシャルウィークの産駒スペシャルプレイス(6戦0勝で抹消)に乗る機会もあった。「やっぱりうれしかったですね」。

 手本とする騎手は横山典。馬に対する当たりの柔らかさを参考にしている。デビューは3月3日に開幕する1回中京の予定。目標に掲げるジャパンC制覇へ、第1歩を踏み出す。【岡山俊明】

 ◆丸田恭介(まるた・きょうすけ) 1986年(昭和61)5月20日、旭川市生まれ。東陽中-旭川東高中退。小3から中3までサッカー。GK以外のポジションはほとんど経験した。156センチ、45キロ。家族は祖父母と母、姉。

[2007年2月16日10時7分 紙面から]

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