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JRA6騎手がばんばの鉄ソリに大興奮

- ゴール前で激しいたたき合いを演じた安藤騎手(右)と四位騎手
G1ジョッキー6人が、笑いと感動の珍レースを繰り広げた。藤田伸二(35)安藤勝己(47)横山典弘(39)四位洋文(34)勝浦正樹(28)池添謙一(27)が16日、帯広市で開催中のばんえい競馬に参加し、エキシビションレースに参加した。500キロのソリに乗って1トンのばんばを操っての熱戦は、9歳馬キリンオーとコンビを組んだ安藤が優勝した。ばんえい支援を目的とした6人の粋な計らいに、北の地が大いに盛り上がった。
最後の直線、逃げ込みを図るアンカツに、ダービージョッキー四位が左ムチを連打し差を詰めた。照れ笑いを浮かべながら、それでいて激しいたたき合いの末、ソリ半分の差でアンカツが押し切った。初騎乗初Vに、名手も興奮気味だ。「いやー、面白い。勝負だからやっぱうれしいね。でも思ったようにいかないし難しい。またやりたい」。2つの障害を越えた200メートル1分32秒6のレースを振り返った。
普段の倍以上の体重の馬とのコンビながら、さすがにG1ジョッキー。ばんばにムチを入れ巧妙に操った。四位騎手と一緒にソリに乗ったばんえいの鈴木勝提騎手会長は「もう1回乗ったら1人で乗れる。さすがですね」と褒めたたえた。
前代未聞の企画は、6人のサービス精神旺盛な計らいで実現した。ばんえい競馬馬主協会の須藤一夫理事から、栗東・河内厩舎の安藤賢一助手に打診があったのが発端。北海道出身の藤田が快諾した。レース後、藤田は「同じ馬で生活している仲間。世界に1つしかない文化を何とか守りたい」と無償での協力を説明。第2障害前まで先頭を走った横山典も「お客さんあってのオレたち。ばんえい、地方競馬に何か手助けができないかと思った。お客さんに喜んでもらってうれしいしね」と話した。
この日はほかに、6人が一般レースを協賛しプレゼンターを務めた。馬主会の須藤理事は「騎手たちはすごく気持ちがいい人たちばかり」と感謝。エキシビションでは日曜開催だった15日の2400人を上回る2950人のファンが拍手と声援を送った。こんな魅力的なジョッキーがいる。中央のファン拡大の一助にもなったはずだ。【松末守司】
[2007年7月17日9時32分 紙面から]
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