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デビュー15周年の大黒摩季「大人な不良」

デビュー15周年を迎えた大黒
デビュー15周年を迎えた大黒

 今年デビュー15周年を迎えた札幌出身の大黒摩季(37)が、新境地を切り開いている。この春、新たな一面を披露したシングル「コレデイイノ?!」をリリースしたのを皮切りに、夏には札幌でジャズライブ、そして待望のアルバム発表と精力的な活動を予定している。区切りの年に踏み出した、新たな1歩。15年間、走り続けてたどりついた、愛してやまない「やんちゃなロック」のリバイバルへ、大黒のリスタートが始まった。

 デビューした92年、セカンドシングル「DA・KA・RA」で初のミリオンセラーを獲得した大黒は、その後、出す曲すべてがミリオンを獲得し、女王の座を不動のものにした。00年に1年間休養したが、15年間、ロックシーンの先頭を走り続けてきた。節目の年となる今年も、初のプロデューサー業、校歌の作詞作曲など精力的な動きを見せている。

 そんな大黒が今、新たな思いをかき立てられている。キーワードは「大人な不良」。

 大黒「今、ロックがすごく難しくなっていると思うんです。いろんな音楽をやってきたけど、私はT-REXのようなグラムロック、シンプルで楽しいことをみんなでやろうぜ的な『やんちゃなロック』が好き。みんなが難しい歌を歌うなら、私はこれからは楽しくてやんちゃな歌を歌いたい。それを大人がやるのがいいんですよ。これからはやんちゃをリバイバルさせたいですね。大人な不良って良くない?」

 節目の年のファンへのメッセージ第一弾が4月18日に発表した「コレデイイノ!?」。人を鼓舞するような応援歌を歌ってきた今までの大黒とは違い、自力促進ソング。やんちゃがいっぱいに詰まった新曲に、大黒のこれからが詰まっている。

 大黒「節目にどんなものを出すか-。いろいろ作ったけれど、不安を抱えている人たちの憂いを抱きしめて、背中を押してあげられる新たなポジティブソングにいきついた。今の世の中は否定ばかり。だからいいのかなあ? って迷っている人に『コレデイイノ!』って肯定してあげたい。『抗生物質』じゃなくてみんなの『漢方薬』になりたい。ライブ会場だけじゃなくておじさんとかが飲んだ帰りにみんなで『コレデイイノ!』って歌ってくれたら、すべてOK」

 バックコーラスからスタートし、「たたき上げ」を自認。デビューから一貫して音楽のクォリティーの高さを求め続けてきた。デビューから5年間メディアに登場しなかったのもそのためだった。

 大黒「私の第1言語は音楽。テレビで30秒話すのに1日無駄にするなら、スタジオにこもって音いじっていたいもん。ビジュアルとか有名欲とかはまったく興味がなかった。音楽だけ作れたあの5年間は本当に理想だった。わがままだったけどチャンスをものにしたかったから、街に出ないで作品を作り続けました。銀行にいくら入ってるかも分かりませんでしたから」

 だからこそファン、スタッフ、家族が“アーティスト大黒摩季”を作ってくれたと感謝する。今後は支えてくれた人へ、音楽を通じての還元が頭の中にある。

 大黒「ミュージシャンの大黒は『カリスマ』とか言われていたけれど、家のフローリングで簡単に転ぶような人。そんな大黒にパワーをくれて引き上げてくれたファンにお返ししていきたい。だからこれからも楽しくエキサイティングにやっていきますよ」【取材・構成 松末守司】

 ○北海道への思い

 ▼癒やし 「北海道は最近、から騒ぎしている感じ。都会を目指して無理するくらいなら、沖縄と癒やしで勝負すればいいじゃんって思います。道民は本来、おっとりしていて温かい。自分が壊れるほど無理をする時代は終わったんじゃないかな。おいしいもの、楽しいことがてんこ盛りの北海道で疲れた心を癒やしにきてもらえばいいですよ」。

 ▼還元 江差出身の民謡歌手木村香澄のプロデュース、登別明日(あけび)中等教育校への校歌プレゼント、札幌でのジャズライブ…。「自らの原点である北海道に音楽で還元していきたい。足元さえしっかりしていれば、また飛び立てますから」。

 ◆大黒摩季 with TOKU JAZZ LIVE 今年スタートする「サッポロ・シティ・ジャズ」(7月21日~8月5日)最終日を飾るプレミアムライブ(Air-G’開局25周年記念)

 ▽会場 中島公園の映像投射式大型テントWHITEROCK

 ▽共演 日本人で唯一のボーカル&フリューゲルホーンプレイヤーTOKU

 ▽チケット 26日からローソンチケットで発売、テーブル席6825円

 ▽問い合わせ Air-G’電話011・241・0844(平日午前10時~午後5時)

[2007年5月16日11時54分 紙面から]

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