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ジャッキーにあこがれて/ピープル08

双子の兄弟、黒田朋樹さん(右)と昌樹さん
双子の兄弟、黒田朋樹さん(右)と昌樹さん

<連載・ピープル08「札幌市出身の映画監督で俳優の黒田朋樹さん、昌樹さん兄弟(24)」>

 初めて自主制作したアクション映画「双龍」が、若手映画人の登竜門「第10回インディーズムービー・フェスティバル(IMF)」のMOVIE部門で、324作品の中から入選(20作品)した。12日、地元札幌で第2弾作品「双龍伝説」を上映する。黒田兄弟は「自分の作品が故郷で上映されるなんて夢みたい。アクションの素晴らしさを知ってほしい」と目を輝かせた。

 IMFの入選作品は、一般視聴者の投票により、8月にグランプリが決まる。すでに昨年11月(6月末まで)からCS放送や全国のレンタルビデオ店などに並び、投票が始まっている。グランプリ受賞者には、ハリウッドにも進出した「あずみ」の北村龍平監督らそうそうたるメンバーが名を連ねるが、朋樹さんは「見てもらえれば面白さが分かる。自信ある」と強気だ。

 4年がかりの構想だった。小5でジャッキー・チェンにあこがれた朋樹さんは、アクション映画を撮りたいと夢に描き続けていた。大学に入学すると夢の実現のため、まず人脈づくりに奔走した。放送研究会や映像サークルに、週に何度も顔を出した。器械体操や武術経験を生かし、自分を売り込んだ。

 最初は周囲も無関心だったが、その熱意に約40人が集まった。06年5月から3カ月、制作費7万円で作り上げた。大学で上映したところ、3日間で約650人を動員し、自信を得た。監督、俳優、脚本をこなす朋樹さんは「すごく感動した。何も知らないところから始めたが、集まってくれた仲間に感謝している」と振り返る。

 夢は“和製ジャッキー・チェン”になること。昌樹さんは「昔、ぼくらがジャッキーにあこがれたように、子供たちのあこがれの人になりたい。今度は北海道を舞台にした映画を作りたい」と夢をはせた。【松末守司】

 ◆黒田朋樹(くろだ・ともき)昌樹(まさき) 1983年(昭和53)7月25日、札幌市生まれの双子の兄弟。ともに札幌南が丘中-札幌東高出。兄朋樹は現在筑波大4年。05年に大学を休学し、アクションを学ぶため1年間オーストラリアに留学。現地でスタント会社に所属した。弟昌樹は道教大旭川時、東京アクションクラブ旭川班に所属。卒業後、兄とともにアクション映画を作るため、06年に茨城・つくばに移住。つくばの幼稚園に就職も、本格的にアクションを始めるため、3月に退職した。

 ◆「双龍伝説」上映会 黒田兄弟の自主制作映画第2弾「双龍伝説」が12日、シネマカフェ(札幌・中央区南2西2富樫ビル地下1階)で上映される。午後5時からと同7時半の2回で、当日券は1000円。映画音楽を担当した、札幌出身のプロ津軽三味線奏者新田昌弘のミニライブも行われる。詳細はTAM企画=tomomasa@tamproject.sakura.ne.jp、シネマカフェ=電話011・271・0705。

[2008年1月12日9時27分 紙面から]

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