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札幌が草津下し今季ホーム戦初勝利/J2

- 3点目を決めたFWフッキはスタンドに向かい走った
<J2:札幌3-0草津>◇第7節◇5日◇札幌ドーム
コンサドーレ札幌が、フッキの復帰で開花宣言だ。草津と対戦し、3-0で今季初のホーム戦勝利を挙げた。後半42分、出場停止明けのFWフッキ(19)がダメ押し弾のチーム3点目を決め、エースの存在感を誇示した。前半にはFW相川進也(22)がチームのJ通算400号で先制、2点目はMF鈴木智樹(20)がJ初ゴールと記録ずくめ。エースの戻った攻撃陣が決定力不足解消へ、明るい兆しを見せた。
フッキの本能が瞬時に反応した。後半42分。DFのバックパスを見逃さなかった。ボールをかっさらうと、GK高木をかわし、左足で無人のゴールへ。ダメ押しの3点目で勝負を決めた。ゴール後「フッキを信頼している」とポルトガル語で書かれたサポーターの横断幕の前で投げキッス。3月4日の開幕鳥栖戦と同じく、ベンチに駆け寄り、柳下監督と抱き合った。
「サポーターの信頼がなくなっていなかった。みんなの期待を感じた」。3月11日のホーム開幕水戸戦での一発退場で、「問題児」というレッテルをはられたが、この試合で変身した。犯したファウルは前半20分のただ1度のみ。そのときは腰に手を当て、じっと我慢した。終了間際には相手DFからひじ打ちを食らったが、笑顔さえ見せた。
周囲の支えで生まれ変わった。失意の出場停止中、頻繁に寮で昼食を取った。石井ら日本人の寮生はラーメンだが、フッキはミートソース。日本食に戸惑いを感じないよう、寮で食事を作る村野明子さんの気配りだった。試合では後半17分、MF砂川からPKのキッカーを譲り受けた。失敗はしたが、そんな気遣いを見せてくれるチームメートのためにも、キレるわけにはいかなかった。
キレないフッキがいれば、札幌はこんなに強い。今季最多の3得点、相手の約4倍のシュート23本放つなど、前節までリーグ最下位の決定力不足がうそのような快進撃。エースが90分間問題を起こさなければ、チームは輝きを放つ。
水戸戦の試合開始1時間前、ピッチ入り口で誰にも見つからないよう体を引っ込めながら、札幌ドームに詰め掛けるサポーターを見渡した。心を揺さぶられ、20分間も動けなかった。熱気、雰囲気に驚いた。ここで活躍することを誓った。「これからも勝利をプレゼントしたい」。チームは11位から6位に浮上し、着実に上位進出の階段を上り始めた。【長島一浩】
[2006年4月6日8時37分 紙面から]
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