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札幌が湘南に圧勝し3連勝3位浮上/J2

- 前半25分、2点目を決めた札幌DF池内(左から3人目)は祝福される
<J2:札幌4-1湘南>◇第9節◇15日◇札幌ド
コンサドーレ札幌が3連勝でJ1昇格圏の3位に浮上した。湘南に4-1の今季最多得点で圧勝した。1-1で迎えた前半25分、DF池内友彦(28)が、FKに頭で合わせ、執念の決勝弾を決めた。昨季チーム得点王の今季初ゴールが、昨年5月28日のホーム草津戦以来の3連勝へ導いた。3試合で計9得点の大量点は3シーズンぶり。頼れる男池内の復活とともに、チームも上昇気流に乗った。
どん底を味わったからこそ、パフォーマンスにその思いが込められていた。DF池内がゴール後すぐに反転した。両手で拳をつくる。雄たけびを上げた。至福の瞬間、頭をよぎったのは家族の存在。妻、娘ら5人が見守る観客席へ走った。執念と意地を込めた1発。チーム今季初のリスタートからの得点は、やっぱりこの男だった。
1-1の前半25分。MF西谷の左サイドのFKに迷わず、反応した。相手DFと空中で競い勝った。頭で押し込んだ。値千金の決勝弾。「まさ(西谷)から、いやらしいボールが来ると思った。信じてタイミングを合わせた」。1-0の前半21分、ゴール前中央で湘南FWファビオのマークが緩み、同点弾を許した。今季初ゴールで自らのミスを帳消しにした。
昨季チーム得点王(11得点)はベンチを温める日々が続いた。昨季33試合に出場したレギュラーも開幕5試合、出場機会を失った。普段、家族にはサッカーの話題は口にしない。それでも苦悩の日々に「試合に出られないと、つまんねえなあ」と思わず嘆いたこともあった。しかし、決して腐らなかった。自宅では30分間のストレッチの準備のためだけに、長いときで1時間以上風呂に入る。昨年と同じことを繰り返し、じっと我慢してきた。
この日、2歳の長女と手をつなぎ、ピッチに姿を見せた。開幕戦から5試合、テレビを見ても池内の姿はない。愛娘がテレビを指して「パパ、パパ」と応援する姿は自然と減っていた。己季(みき)夫人(29)は「今日は目の前で言えて、はしゃいでいた。主人の好きなジンギスカンでゴールを祝福したい」と喜んだ。家族にもささげる1発となった。
チームは池内のゴールなどで大量の4得点。3試合で計9得点を取ったのも3年ぶりだ。この日のシュート数28本はJリーグ(延長を除く)ではクラブ史上2番目。攻める姿勢が柳下政権2度目の3連勝へ導いた。池内は「チームに勝ち癖はないと思う。1戦1戦の積み重ねが大事」。次節徳島戦で6年ぶりの4連勝が懸かる。この勢いはもう止まらない。【長島一浩】
◆札幌の3試合連続大量点 札幌はこの3連勝で草津から3点、神戸から2点、湘南から4点を奪い、計9得点を挙げた。3試合で9得点以上は、03年(J2)の第21~23節で11得点を記録して以来3年ぶり。チーム最多は97年(JFL)の第13~15節。○6-1デンソー、○3-0甲府、○福島5-2で14得点を奪った。
[2006年4月16日8時20分 紙面から]
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