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札幌FWフッキ、同点Gも来季微妙/J2

- 後半32分、同点ゴールを決めた札幌FWフッキ(撮影・井上学)
<J2:札幌1-1神戸>◇第38節◇9日◇神戸ウ
札幌にはやっぱりフッキが必要だ。コンサドーレ札幌が2位の神戸相手になんとかドローに持ち込んだ。チームを敗戦から救ったのはエースFWフッキ(20)。失点から1分後の後半32分、20メートルのミドルシュート1発で同点に追い付いた。川崎Fから期限付き移籍中のフッキの契約は今季限り。札幌は契約更新を希望しているが、来季去就は微妙な状況だ。J1昇格は厳しくなったが、この日の活躍で来季も札幌にとっては必要な人材だということが分かった。
瞬時の判断だった。先制点を奪われた1分後の後半32分。ゴールまで20メートル。中央でFWフッキが豪快に左足を振り抜いた。ゴール左隅に突き刺さる同点弾。ゴール後、すぐに反転した。柳下監督の待つベンチに走りながら、右、左とこぶしを何度もつくりガッツポーズ。「相手のDFは1~2メートル離れていた。GKも前にいた。上を狙って、まいて蹴った」。6試合ぶりのゴールは状況判断に優れた1発だった。
勢いは止まらなかったが、1歩足りなかった。後半ロスタイム、ドリブルで抜け出しゴール前でGK荻と1対1。シュートを放つも止められた。平均身長182・5センチの相手DF陣に勝負を仕掛け、見せ場をつくったのはフッキだけ。出場停止明けの3試合ぶりの実戦も、チーム1位のシュート6本を放った。エースの存在を誇示し続けた。
フッキは来季、どこでプレーするのか。期限付き移籍のフッキの保有権を持つのは川崎F。現在、ジュニーニョら3人の外国人が所属しているが、来季はアジア杯などで日本代表FW我那覇らの招集も予測される。外国人の去就や代表スケジュールなどのチーム事情によっては呼び戻される可能性があり、去就は微妙な状況だ。
しかし、この日の活躍で来季も札幌に必要な選手だということを示した。城福強化部長は「能力的には魅力。交渉はまだだが、可能なら残ってほしい」と話す。ここにきて本人も「来年も再来年も札幌でプレーしたい」と札幌残留に前向きな姿勢を見せている。
問題児のレッテルを張られ、出場停止は9試合と多いが、通算14得点を挙げる得点力は輝きを放つ。チーム2位の砂川、石井の倍以上だ。残り13試合。さらなる飛躍を狙っている。「次の試合から勝ち続けなければならない」。J1昇格が絶望的になっても、フッキの戦いは終わらない。来季残留か、移籍かでチームの未来は大きく変わってくる。【長島一浩】
[2006年9月10日9時27分 紙面から]
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