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J2札幌夢つなぐ10周年、J1あきらめん

直前練習で熱心にボールを蹴るJ2札幌・柳下監督
直前練習で熱心にボールを蹴るJ2札幌・柳下監督

 この日だけは絶対負けられない。コンサドーレ札幌が今日21日、ホームで首位神戸と対戦する。今年、クラブは創設10周年を迎え、この日を記念日に設定。OB戦などのイベントを実施するが、くしくも負ければJ1昇格の可能性が完全消滅する重要な一戦とぶつかった。クラブの節目をJ1ロード終戦で汚しはしない。過去、札幌に在籍した現役選手も愛着のある古巣にエールを送った。

 柳下監督が大事な一戦を前に、勝負に出た。20日の札幌・宮の沢での攻撃の戦術練習。主力メンバーは前節の先発選手から、3人も変更された。「コンディションの問題。悪い人間は使わない」。妥協を決して許さず、万全の態勢で挑む。

 神戸戦で敗退すれば無条件で3位以内の可能性が消滅する。その大一番で、先発3人を替える「荒療治」。勝負に対するどん欲な気持ち、決意の表れだった。クラブ10周年の感謝イベントを実施する日とも重なったが、試合だけに集中する。「いつもと同じでないといけない」と平常心を貫いた。

 0-3で完敗した横浜FC戦後の19日の練習前、柳下監督は「高いプロ意識を持ち、最後まで戦わなければいけない」と選手に告げた。選手の切れかかった糸を、言葉で踏みとどまらせた。MF大塚は「コンサドーレ札幌のプライドを見せないといけない」と話した。くしくも00年10月21日、アウエー湘南戦でJ1昇格を果たしている。記念日を「終戦日」にはしない。

 チケットの売れ行きは1万8000枚(20日時点)。当日券を含めれば今季ホーム最多、昨年8月2日の横浜FC戦以来の2万人突破は確実。イベントの目玉のOB戦では懐かしの選手も駆け付ける。MF金子は「サポーターが多く来るのはうれしい。負けることは考えていない」と言う。がけっぷちに立たされた札幌が、最後の最後まで抵抗を見せる。【長島一浩】

<元札幌戦士からエール>

 ◆大宮FW吉原宏太(96~99年所属) クラブ創立10周年おめでとうございます。僕自身プロ生活をスタートさせた思い出深いクラブですし、大変うれしく思います。お互い頑張ってJ1のステージでお会いしましょう!

 ◆横浜MF山瀬功治(00~02年所属) 地元のクラブでもありますし、プロとしてスタートを切った場所でもある。思い入れのあるクラブが10周年を迎えたことはとても喜ばしいことです。今後も今まで同様に、地元に密着したクラブとして大きく発展してもらえればいいと思います。

 ◆G大阪FW播戸竜二(00~01年所属) 10周年おめでとうございます。10周年の記念DVDが欲しいです。待ってます(笑い)! 札幌在籍2年間があり、現在の僕があります。札幌ではJ2で優勝したのが1番の思い出で、すごい盛り上がっていたことを覚えています。早くJ1で対戦できるように、昇格を目指して頑張ってほしい。

 ◆東京MF今野泰幸(01~03年所属) 10周年おめでとうございます。コンサドーレを離れて3年になりますが、いつも気に掛けています。今後の発展を期待しています。

 ◆甲府MFビジュ(99~02年所属) 4年間プレーしましたが、札幌は非常にいいチームです。素晴らしい町なので、ぜひJ1に上がってほしいと思います。札幌には友達もいるので、J1で一緒にプレーできたら光栄です。

 ◆G大阪GK藤ケ谷陽介(99~04年所属) 何より入団できたことが1番の思い出ですね。高校時代、全国レベルじゃなかったのに拾ってくれて、成長させてもらったことは感謝しています。思い入れあるチームです。今でも結果はチェックしている。

 ◆甲府FW堀井岳也(01~05年所属) コンサドーレには大変お世話になりました。熱いサポーターに支えられ素晴らしいチームです。100年、200年と北海道、Jリーグの誇りになれるよう願っています。J1で再び対戦できることを楽しみにしています。

 ○10周年感謝イベント 通常の1時間前の午後4時に開門。当日券はSS指定席が2200円、自由席は1200円(小中学生500円)と普段の半額以下に設定。目玉のOB戦(20分×2本)は午後5時10分から実施される。DFペレイラ氏(96~98年所属)、DF名塚氏(99~01年)、DF田渕氏(97~02年)らが参加予定。過去在籍した現役選手からのメッセージも放映される。サテライト選手によるサイン会も実施。歴代ユニホームピンズセット(3500円)も販売される。

[2006年10月21日9時19分 紙面から]

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