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三浦札幌が「藤田弾」で初勝利/J2

- 札幌MF藤田は前半29分、ゴールを決める
<J2:札幌1-0鳥栖>◇第2節◇10日◇札幌ド
コンサドーレ札幌が鳥栖との今季ホーム開幕戦を1-0の白星で飾り、三浦俊也監督(43)に采配2戦目にして初勝利をプレゼントした。勝利の立役者はユース出身の2年目、MF藤田征也(19)だった。チームで唯一のU-20(20歳以下)日本代表候補は、前半29分に先制ゴール。体調不良で欠場したMF砂川の代役で巡ってきた先発チャンスに結果を出し、U-20W杯(6月開幕、カナダ)を目指す同代表入りをアピールした。
頭の中が真っ白になった。前半29分。MF藤田が右サイドからゴール前へと走った。MF芳賀から受けたパス。鳥栖DFを1人かわし、飛び出すGK赤星を冷静に視界に入れながら、左足で浮かせ気味にシュートした。一瞬静まり、すぐに歓声が上がった。両手を広げ、走り出す。右手で何度もガッツポーズだ。ユース時代を含め33戦目での初ゴールは、札幌ドームでのシーズン初戦では7試合目で初体験する白星へと導く決勝弾となった。
藤田「芳賀さんが粘ってくれて、いいタイミングで裏に抜けられた。シュートした直後はドームがシーンとなって、入ったか分からずに止まってしまったけど、みんなを見たら喜んでいたので入ったと思った」
右サイドハーフの代役として結果を残した。開幕京都戦で先発したMF砂川が風邪のため巡ってきたチャンス。サイドを駆け上がる持ち味を発揮し、好機を演出した。昨季は30試合出場も、先発は4試合のみ。今季は開幕戦で途中出場し、2試合目でフル出場を果たした。記念すべき就任1勝目に三浦監督は「ヒーロー。運動量はある」と評価した。
藤田「得点を取れて勝て、攻撃をしっかりできた。(U-20日本代表へ)アピールはできたと思う。1試合で終わっていたらダメなので、これからもアピールしていきたい」
ピッチに1試合、1分でも多く立つことが、U-20W杯(カナダ)に出場するU-20代表入りへとつながるはず。3~7日まで参加した候補合宿では、同代表の吉田監督から「Jリーグで見ているからがんばれ」と激励された。次回招集となるポルトガル遠征メンバーの発表は13日。三上強化部長は「スピードとかは評価してもらっている。ビザのコピーもこの前、提出してある。次の招集も可能性はあると思う」と期待を寄せた。
開幕戦で京都に完敗後、三浦監督は夜遅くまでビデオで鳥栖の特徴を分析した。新チームの情報は少ない。しかし、秘密兵器があった。かつてスカイパーフェクTVで解説をしていた縁で、大宮時代から全クラブのVTRを入手している。前年度の得失点シーンをダイジェストで収録した、1クラブ60~90分のVTR。周囲に「監督に休日はない」と漏らすほど相手を研究してきたこだわりが実を結んだ。
しかも、ユースからの生え抜き選手からもらったプレゼントに、うれしさはひとしおだった。「札幌に戻ってきてから、選手には言い訳はきかないと伝えていた。今日はファイティングスピリットがあった」。長丁場のJ2では、小さな1勝かもしれない。だが、三浦監督には、ここから始まる1勝でもある。【長島一浩】
▼札幌の開幕2戦成績 過去11シーズンで2連勝は3度あり、97年JFL、00年J2は昇格を果たし、01年J1は残留と好成績を残した。1勝1敗は4度あり、96年JFL、99年J2、03年J2、06年J2。2分けは04年J2、1分け1敗は05年J2。2連敗は98年J、02年J1と2度あり、ともにJ2に降格してしまった。
[2007年3月11日9時23分 紙面から]
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