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札幌7季ぶり暫定首位!C大阪撃破/J2

試合後、サポーターの声援を受けるJ2札幌の選手たち(撮影・黒川智章)
試合後、サポーターの声援を受けるJ2札幌の選手たち(撮影・黒川智章)

<J2:札幌1-0C大阪>◇第6節◇3月31日◇室蘭

 コンサドーレ札幌が7季ぶりに首位に立った。ホーム室蘭でC大阪に1-0で競り勝ち、4勝1分け1敗の勝ち点13。1日の4試合結果待ちの暫定ながら、前節3位から1位に浮上した。三浦俊也監督(43)が目指してきた守り勝つサッカーの質が、実戦をこなすごとに向上。チーム最多タイとなる5試連続完封で、後半30分にMFカウエ(20)が決めた1点を守りきった。札幌のリーグ戦首位は、J2を制した00年11月19日以来。

 試合終了のホイッスルに、DF曽田はゴール前で座り込んだ。FW中山はピッチ中央で両手をひざにつき、下を向いたまま動けなかった。喜びたいが、そのわずかな体力がなかった。降格組のC大阪に、1-0でつかんだ白星。精根尽き果てた先に待っていた勝ち点3は、チームを7季ぶり首位へと押し上げた。

 「組織的にできた。誰かが1人、GKがいいというのではない。チームでやっていること。戦術の理解もある。運もあった」。三浦監督が自信の表情で振り返った。今季のチームカラーを出した90分間だった。引いて守り、速攻で数少ない好機をものにする守備的なサッカー。優位に進めれば、ボールの支配率も上がる。シュート数12本対7本が示す以上の快勝だった。

 三浦監督が目指すサッカーが試合を重ねるごとに浸透してきた。開幕から6試合、2戦連続で同じ先発メンバーは1度もないが、役割は明確だ。FWが敵陣からプレッシャーをかけてパスコースをつぶし、両サイドバックはほとんど上がらない。ゴール前のクロスに3人以上が入るなどのルールもある。後半30分にカウエが先制弾を決めた7分後にはMF西谷からボランチ大塚を投入した。2試合連続の“9バック”で逃げ切り、5試合連続完封も成し遂げた。

 昨季まで3年間指揮を執った柳下監督が目指した「アクションサッカー」は常にこちらから主導権を握る攻撃的な動きを求めたが、目標実現はならなかった。三浦監督は守備的で面白みには欠けるが、カウンターという現実路線に切り替えた。今季FWフッキ(現東京V)らが抜けるなど戦力ダウンは否めなかったが、チームは組織力で勝負。MF芳賀は「内容より結果が大事。プロは勝つことが求められている」と話していたように、若手育成を掲げていたチームに対する、選手の心の中にあったわずかな甘えもなくなった。

 三浦監督も身をもって示してきた。試合中はベンチに座らない。今季6試合540分間、立ち続けている。「(選手と)同じ目線で見えるから」。審判に「座れ」と注意されたときは怒鳴り返し、我を通した。長いシーズンを乗り切るための目標も明確。シーズン前の合宿から、勝ち点90、26勝など数字で示した。その上で絶対にJ1昇格-、という闘争心を植え付けた。

 暫定ながら00年11月19日の新潟戦以来、2323日ぶりの首位奪取を果たした。過去2度の首位浮上は97年JFL、00年J2ともに、大目標の昇格を果たしている。03年10月から続いていた室蘭4連敗の嫌なジンクスも吹き飛ばした。だが、ゴールがまだまだ先なことを指揮官、選手は分かっている。DF西嶋は「喜んでないというのではないけれども、次も試合がある。チームになってきている」と言った。この気持ちの余裕、自信が、今の札幌の強さを象徴している。【長島一浩】

[2007年4月1日9時19分 紙面から]

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