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札幌ダビが「笑撃弾」で連敗阻止/J2

後半14分、札幌FWダビがGKの不意を突き右足で同点弾(撮影・村野早祐)
後半14分、札幌FWダビがGKの不意を突き右足で同点弾(撮影・村野早祐)

<J2:札幌1-1徳島>◇第22節◇16日◇札幌厚別

 コンサドーレ札幌が“ラッキーゴール”で連敗を免れた。1点を追う後半14分、FWダビ(23)が徳島GK鈴木が処理した、足元に転がるボールに猛ダッシュして右足を伸ばすと、ボールはそのままゴールマウスへと吸い込まれた。1-1の引き分けに終わったが、Jクラブの中で唯一負けたことがない徳島戦の初黒星も阻止。前代未聞の珍プレーで、貴重な勝ち点1を手にした。

 重苦しい空気が流れ始めたスタジアムに“笑撃”が走った。主役はFWダビだった。後半14分、徳島GK鈴木がボールを足元で処理するのを見ると、クルリと体を反転させて猛突進した。鈴木に手で拾い上げられるよりも一瞬早く、またの間から長いダビの右足がボールに触れた。コロコロコロ…。

 ボールは鈴木の股(こ)間を抜けて、ゴールマウスへ向けて一直線に転がる。入った。同点ゴールだ。一瞬の静寂の後、わき上がる歓声と爆笑。「前半から(GKが)ボールを持っている時間が長かった。狙っていたし、狙い通り」。してやったりのダビは右手を天に突き上げた。

 累積警告での出場停止で3試合ぶりの出場。中2日で試合を迎えたチームメートを尻目に、元気満々だった。「試合に出たい気持ちが強かった」。前線から厳しいプレスを仕掛け、常に好機をうかがった。その姿勢が貴重なゴールにつながった。

 8試合ぶりに土がついた13日の愛媛戦はテレビ観戦した。出場停止中の試合は「悔しいから見ない」のが習慣だったが、連勝中のチームの流れを感じるため、初めて画面を食い入るように見詰めた。しかし目の当たりにしたのは、警告8枚をもらって敗れるイレブンの姿。ゴールへの欲望は自然と高まった。

 チームにとっても大きな“珍プレー”となった。避けたかった格下相手の連敗を阻止した。徳島は、Jリーグ30クラブの中で過去4勝5分けと、唯一1度も負けたことがない相手。J全クラブからの敗戦という不名誉な記録も、目前で阻んだ。

 今季ホームで10戦不敗と負けなしを継続したが、ホームの連勝は5で止まった。勝ち点1は、最低限の結果といえる。「ラッキーはあったけど、今日の内容なら引き分けで妥当かな」と三浦監督。次節はアウエー東京V戦。「もっとチャンスをつくる動きをしたい」とダビは勝利に向けた。今度は華麗なゴールで、サポーターに爆笑ではなく、満面の笑みを届ける。【本間翼】

[2007年6月17日9時10分 紙面から]

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