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札幌GK高木が神の声でPK止めた/J2

- 後半7分、左に反応し、PKを止めるGK高木
<J2:札幌1-0山形>◇第36節◇26日◇NDソフトスタジアム山形
守護神が窮地を救った。アウエーの山形戦、1点リードして迎えた後半7分、相手のPKをGK高木貴弘(25)が左に跳んでセーブ。絶体絶命のピンチを切り抜け、FW石井謙伍(21)が挙げた1点を守り抜き、1-0で勝利を収めた。11日間で札幌以外の4連戦を戦う“死のロード”の初戦、苦しみながらも勝ち点3をゲット。J1昇格へ向けての正念場で、上々のスタートを切った。
背中から降り注ぐ相手サポーターのブーイングもヤジも、まったく耳には入らない。高木の視界には、11メートル先に置かれたボールしか見えていなかった。「すごく冷静でいられました。(ボールを)セットした時、こっち(左)に蹴りそうって直感が。神の声? うん、そうですかね」。山形MF宮沢が右足を振り抜いた瞬間、自然と左に跳んでいた。両手を伸ばしてパンチング。次の瞬間、喜ぶチームメートとうなだれる相手選手が見えた。今季4度目のPKで、初めてゴールを死守した。
大事な場面ではピタリと読みが当たったが、試合前の読みは完全に外れていた。PKキッカーとしてMF財前を研究。情報を頭にインプットしていた。しかし、実際に対峙(たいじ)したのは宮沢。「違うじゃないか!?」と心の中でツッコミを入れたが、すぐに「じゃあ、自分の感覚で跳ぼうかな」と気持ちを入れ替え、好セーブにつなげた。
90分、集中が途切れなかった。前半35分には至近距離からのFW横山のシュートに素早く反応し止めた。後半18分、25分にも決定的な場面を与えたが、最後のとりでとなって守り抜いた。「(開幕時に比べて)シュートへの反応がよくなっている。彼のプレーで勝ち点3が取れた」と赤池GKコーチは絶賛。高木も「やられる気はしなかった」と自信満々に振り返った。
昨年は12位の草津に在籍。「どうやって上位いじめしようか」と考えていた立場が180度変わった。プレッシャーと疲労で「結構いっぱいいっぱいです」と漏らす。一時は過食気味で体重80キロを超えたこともあったが「(食事を)考えて取るようにした」と、ベストの78キロまで戻した。長い戦いも残り3カ月半。リーグ最少24失点の堅守を支える頼もしい守護神が、最後まで体を張ってゴールを守り抜く。【本間翼】
[2007年8月27日9時23分 紙面から]
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