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札幌MF岡本がJ初ゴォ~ル!/J2

- 前半22分、先制点を奪ったMF岡本は両手を広げて喜ぶ(撮影・長島一浩)
<J2:札幌1-0福岡>◇第46節◇20日◇東平尾公園博多の森球技場
エース欠場の窮地をルーキーが救った。コンサドーレ札幌のMF岡本賢明(19)が、アウエー福岡戦でJ初ゴール。チームに1-0の勝利をもたらし、勝ち点は81に伸びた。FWダビ(23)の累積警告による出場停止(2試合)でベンチ入りし、MF藤田征也(20)の負傷退場で得たチャンスをものにした。次節以降も欠場者続出が見込まれる札幌にとって、岡本の活躍はラストスパートへ希望の光となった。
初めて味わう快感。頭の中が真っ白になった。だが、おでこに残るじんわりとしたうずきが、夢じゃないと教えてくれた。前半22分、左サイドからのクロスにMF岡本が頭で合わせた。J初ゴールは「人生初めて」というヘディングでの得点。「あまり覚えていないけど、率直にうれしい」。課題克服のために居残りで続けたヘディング練習の成果が、大一番で表れた。
転がり込んできたチャンスだった。FWダビの出場停止でベンチ入りし、左太ももを痛めたMF藤田に代わって前半13分から途中出場。それでも「いつでも出られる準備はしていた」と焦りはなかった。CKのキッカーも任され、19分にはDF曽田の頭にドンピシャで合わせる正確なキックも見せた。三浦監督も「よくやってくれた。(チームを)勝ちに導いてくれた」とたたえた。
スタンドには涙を流す母由美さん(49)の姿があった。父龍彦さん(55)は「体が大きくなった」と目を細めた。高校選び、プロ入りの選択。進路を反対されたことはない。「不思議と運を持ってる子だから。まわりから言ってもしようがない」と龍彦さん。やりたいようにやらせてもらえている幸せをかみしめてプレーしている。熊本から駆け付けた両親に最高の親孝行ができた。
そんな両親のもとに今春、小包が届いている。中にはネクタイとペンダント。添えられた手紙には「育ててくれてありがとう 賢明」とあった。岡本がプロ入りし、初めての給料で送ったプレゼントだ。「物をもらうなんて初めてでした」と由美さん。宝物は、この日また1つ増えた。
8月11、16日以来、約2カ月ぶりに連勝を飾った。とはいえ次節はFWダビに加え、この日2度の警告で退場したFW石井も出場停止。負傷したMF藤田の状況も微妙で、三浦監督は「ダメージは残った」と渋い表情だ。だが、だからこそ、再び岡本への期待は大きくなる。「(初ゴールは)通過点です。最終目標は優勝なんで」と本人も浮かれることはない。混沌(こんとん)としていた昇格への道に、スーパールーキーが明かりをともした。【本間翼】
[2007年10月21日9時20分 紙面から]
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