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J1昇格決定も…札幌に2億円の“壁”

- クラブ事務所で鬼武チェアマンからの電話を受ける児玉社長
コンサドーレ札幌が宿題を課せられた。3日、都内で行われたJリーグ臨時理事会で東京VとともにJ1昇格が正式決定したが、条件付きであることが判明した。Jリーグでは債務超過クラブの昇格には難色を示しており、札幌は事前に約2億円の債務超過の解消を約束する異例の「確認書」を提出した。来季はJ1残留だけではなく、クラブ運営でも重い課題が突きつけられた。
喜びと不安が同居する正式承認だった。この日の午後4時32分、札幌市内のクラブ事務所にJリーグ鬼武チェアマンからの電話で朗報が届いた。J1昇格を正式決定する連絡を受けた児玉社長は喜びもつかの間、“宿題”を課せられたことを明かした。「2億円の債務超過を1年で消すという確認書を出している」。札幌が背負う約2億円の債務超過を来季1年で解消する「約束手形」のようなものを、2位以内が確定した1日の水戸戦前の11月下旬に提出していた。
Jリーグでは債務超過クラブの昇格を事実上認めていないため、今回は条件付きの昇格になった。クラブ関係者は「これまで昇格したチームの中で札幌が一番危なかったのでは」と打ち明ける。札幌の累積債務は1億9800万円に上る。今季の決算見通しは86万円の黒字だが、債務返済は絶望的な状況。鬼武チェアマンは「クラブと十二分に話をしている。経営を根本から変えるというのもある。改善してもらわないといけない」と厳しい見解を示した。
債務超過の2億円を1年で返済するのは簡単ではない。96年のクラブ創設から2億円以上の黒字を出したのは04年のみ。純利益で返済できないため、減資案が浮上している。現在、資本金を8割減資し、債務を返済する方向で協議を進めている。これも、苦肉の策で筆頭株主のサポーターズ持株会からは承認を得ているが、1億5000万円の出資を受けている北海道が反発している。
児玉社長は「来年1年間で(債務超過)に充てる利益を出すのは難しい。減資案などを考えていかないといけない。クラブの存続が第一」と話した。来季はJ1最低レベルの強化費でJ1に残留させなければならないが、財政難を抱えるクラブ運営も待ったなしの状況に追い込まれた。
[2007年12月4日9時26分 紙面から]
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