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札幌大丈夫?月例取締役会でお粗末さ露呈

取締役会を終え、報道陣の質問に答える児玉社長
取締役会を終え、報道陣の質問に答える児玉社長

 大丈夫? 札幌。コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブの月例取締役会が20日、札幌市内のクラブ事務所で行われた。これまで今季収支見込みは83万円の黒字と報告されていたが、広告収入が当初見込みに至らず、2年連続の赤字決算になる可能性が出てきた。また北海道や札幌市への引き続いての支援を求め、08年から17年までの収支予測をまとめたが「J1残留」が前提で、J2の想定は一切していないお粗末ぶり。甘すぎる見通しが、次々と浮き彫りになった。

 甘い見通しが浮き彫りとなった。コンサドーレ札幌を運営する北海道FCはこれまで今季決算83万円の黒字となる見込みと発表していた。しかしこの日の取締役会後、児玉芳明社長(70)は「今後、どの程度動くか。場合によって赤字にもなる。微妙なところを推移している」と2年連続の赤字決算になることを示唆した。

 J1昇格争いなどで興行収入こそ伸びたが、見込んでいた広告収入は予算比マイナス2500万円。試合会場変更などで、興行費も予算比マイナス3200万円となったことが追い打ちをかけた。今後は赤字決算の不安を抱えながら、約2億円に上る債務超過の解消へ減資策に乗り出し、道や札幌市など各所に支援を求めていくことになる。

 説得材料とするため、来年から10年間の収支予測の説明書を作成した。しかしそこでも甘さを露呈した。あくまでJ1に残留し続けることが前提で、J2降格は想定すらしていない。児玉社長は「J2の場合は特に出す必要はない」と自信を見せるほど。“もくろみ通り”の収支予測によると来年から徐々に収入がアップし、17年には営業収入が今季の2倍の約24億円で、トップチーム費は今季の6億2000万円から約15億5000万円にまで跳ね上がるほど、好転する計算だ。

 しかしそれを額面通り受け止めてくれるはずもない。当然、道や札幌市から「経営責任は?」「収支の根拠は?」などと指摘されている。佐藤専務取締役は「説得する材料はありません。クラブの現状、存続をお願いしていくしかない」と話すにとどまった。

 来季はJ1残留を命題に掲げながら、経営面で先行きの見えない部分があまりにも多い。クラブの問題は三浦監督が今後のビジョンの欠如などを理由に、続投要請を保留しているように、チーム構想にも少なからず影響を及ぼしている。この日は外部取締役から「もっと営業努力をして、強化費を上げてもいいのでは」という声も上がった。その場しのぎの措置を繰り返していては、J1定着など机上の空論に終わる。

[2007年12月21日9時16分 紙面から]

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