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札幌の起点はアルセウ!ボランチ“当確”

- 攻撃の戦術練習でフェイントをかけて相手を抜こうとする札幌MFアルセウ
【グアム26日=北尾洋徳】新外国人アルセウ(23)が、今季のコンサドーレ札幌を組み立てる。グアム合宿5日目、初めて攻撃面の戦術練習に時間を割いた。コートの4分の3を使って行った11対11のミニゲームでは、ボランチの位置から両サイドやスペースに的確なパスを供給。展開力に加え、得点も挙げる決定力を見せた。柏に所属した昨季から守備力は評価されていた。攻撃力も証明し、攻守ともにJ1残留への大きな力になる。
アルセウが存在感を見せつけた。2タッチ以内でパスという約束事が設けられた約30分のミニゲーム。アルセウからサイドの選手の足下へ、正確なロングパスが次々送られた。「判断を早くすることを意識した」。限られた条件下でも能力の高さを示すのに、多くの時間は必要なかった。10分が過ぎると、自然にボールはアルセウを中心に回るようになっていた。
三浦俊也監督(44)は「ボールを持ったときのクオリティーが高い。周りの選手も認めたよね」と納得の表情をみせた。昨季所属した柏ではリーグ戦28試合に出場も、戦力外を通告された。177センチ、77キロのガッチリした体格を生かした守備は定評があったが、攻撃力が物足りないという声が少なくなかった。しかし札幌は展開力という面から「使える」と判断し、獲得を決めた。その片りんを、いきなり見せた格好だ。
J1で戦う今季、ボランチは補強の重要ポイントだった。昨季は「守備が求められていると思うし、守備から入る」と話す守備的な芳賀の相棒が定まらなかった。攻撃の起点となる存在は、是が非でも欲しかった。合宿開始からまだ5日、当然定位置など決まってはいないが、アルセウが“当確”といえる位置にいるのは間違いない。
この日、グアム入りした古巣柏の面々が練習場を訪れた。石崎監督から激励を受け、元チームメートと触れ合った。満面の笑みで旧交を温めたが、それもこの日まで。今は札幌の一員として、全力を尽くすことしか頭にない。
合宿初日は強行日程の影響から、両ふくらはぎがつり別メニューとなったが、翌日に復帰。練習後もトレーニングを欠かさない、まじめな男だ。「1人1人の特徴もつかめたし、コンビネーションも高まっている」と手応えも感じている。その感触を確信に変えるため、今後も真摯(しんし)に日々取り組んでいく。
[2008年1月27日9時21分 紙面から]
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