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苦渋の減資案は自立への第1歩/連載

- 01年7月21日、札幌ドームで初の試合は観衆3万9000人を超えた
<連載・J1定着へ~復帰までの明と暗~(8)>
昨年、コンサドーレ札幌は経営面で難題を抱えていた。Jリーグは債務超過クラブの昇格には難色を示していた。そのため北海道FCは11月下旬、1億9800万円に上る債務超過の解消を約束する異例の「確認書」を提出していた。昇格は果たしたが、それも“条件付き”でのものだった。07年度は黒字決算にこそなる見込みだが、その額は数十万円程度と、債務返済は絶望的な状況。改善に向けての策が減資案だった。
資本金を8割減資し、その後3億円を増資して債務超過を解消する。関係各所に何度も出向き、説明を重ね、協力を求めてきた。1億5000万円を出資している札幌市は25日、資本金の減資と5億円貸付の返還猶予案を受け入れる方針を固めた。札幌市と同額を出資する北海道の高橋はるみ知事も「サポートすることが基本」と話す。立て直しのための苦渋の策ということは、周囲も理解しつつある。
今年を出直しへのきっかけにしたいという思いが強い。北海道FCの児玉社長は言う。「今年は自立への第1歩と考えている。公的資金に頼る体質は変えていきたい」。自治体に頼り切るのではなく、チケット収入やグッズ売り上げを軸とした収入で、経営していく。そのためには、J1残留を果たさなければならないのは明白だ。
札幌がJ1残留を決めた01年、1億8800万円の黒字を計上した。札幌ドーム開業年ということもプラスには作用したが、観客動員数が30万人を超えたのはこの年だけ。1試合平均もJ1の01、02年は2万684人に対し、03~06年は1万461人と雲泥の差がある。Jリーグからの分配金も、01年と06年では倍以上違うよう、J1は魅力ある舞台なのだ。
クラブ関係者は「今年、もし落ちたら、また同じ過去の過ちを繰り返すかもしれない。J1に残ることが絶対条件」と力説する。過去の過ちを正し、安定した経営と同時に、チームとしての結果を残すことができるのか。札幌にとって勝負の年が始まる。【札幌取材班】(終わり)
[2008年1月30日9時15分 紙面から]
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