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あきらめかけた夢…今は経験が武器/連載

- 別メニュー調整が続く札幌DF西沢淳二(中央)
<連載「もう1度あの舞台へ」(1):DF西沢淳二(33)>
このときを待っていた。J1での戦いへ、西沢が積み重ねてきた思いを口にした。「自分がいる時にJ1復帰は難しい、後に託すしかないのかと思う時もあった。ただ上げられないままやめていたら心残りだった」。5年のJ2生活をへて、数々の思い出が詰まった舞台へ戻る。
鹿島、清水などJ1の5チームを渡り歩いた。03年、J2に降格したばかりの札幌に移籍。J1で戦いたかったが「ほかにいくところがなかった」。札幌を昇格させるため、全力を尽くすしかなかった。
04年、クラブは5段階計画を開始。チーム最年長となった西沢にとって、若手育成の方針は逆風だった。「高卒の選手がスタメンで何人も出るチーム。上の年代の選手たちで『自分たちがJ1で戦うチャンスはないんだろうな』と話していた」。05年9月には左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷し、ピッチから約1年離れた。それでもモチベーションを保ち続け、昨季は移籍後自己最多の38試合出場。自らの力でJ1復帰を果たした。
清水時代の99年チャンピオンシップ1回戦。延長戦でハンドの反則を犯し、磐田の決勝点につながるPKを献上した。「へまやらかして、それがあって今も何とかやっている」。サッカーへの思いがうせることのないベテランは「残留は頼まれていないので」と苦笑いしながらも「集団として良いチームになればいける」。5年前にはなかった経験を武器に、一時はあきらめかけていたJ1のピッチを踏む。
[2008年1月31日9時27分 紙面から]
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